
海外発ペットブランドが解説!【日本とドイツの犬文化の違い】

【日本とドイツの犬文化の違い】
皆さんは海外の犬文化について考えたことはありますか?
犬の飼育環境や飼育方法など、犬を取り巻く環境・文化は国によって様々です。
今日はその中でも世界的な動物福祉先進国と言われる「ドイツ」と日本の犬文化の違いについて詳しくみていきましょう!

PALOPA編集部では、愛犬との日々の暮らしを豊かにするアイテムや情報を発信中。犬の専門家による知識やコンテンツなども発信しています。
日本の犬文化について
まずは日本の犬文化について詳しくみていきましょう。
◆日本の犬文化の特徴◆
- 大型犬よりも小型犬が多い
- ペットショップで生体販売されるケースが多い
- ペット同伴可の場所は比較的少ない
- 動物愛護や法整備は発展途上
日本の犬文化の特徴①. 大型犬よりも小型犬が多い
ドイツの犬文化について詳しく見ていく前に日本の犬文化について詳しくみていきましょう。
一般的に日本では、大型犬よりも小型犬の方が人気であると言われています。
日本で人気のある犬種は、トイプードル・チワワ・ミニチュアダックスフント・柴犬などが挙げられます。
これは、集合住宅が多い日本の住宅事情を反映しているものだと考えられます。
日本の犬文化の特徴②. ペットショップで生体販売されるケースが多い
一般的に日本では、ペットショップでの生体販売が一般的に行われています。
皆さんもペットショップで沢山の可愛いワンちゃんが販売されている光景を見たことがあるはずです。
もちろん日本国内でも、ペットブリーダーや保護施設も一定数存在していますが、割合で見るとペットショップでの販売が多くを占めているのが現状です。
日本の犬文化の特徴③. ペット同伴可の場所が少ない
ワンちゃんを飼っている皆さんなら「ワンちゃんと色んなところに出かけたい!」と思ったことがあるのではないでしょうか。
最近ではペット同伴可能なホテル・施設などの数が以前に比べると増えてきた印象を受けますが、割合的に見ると日本国内ではペットの同伴が可能なレストラン・カフェ・商業施設など、まだまだペットフレンドリーな公共の施設は少ない印象です。
その背景には、ペット同伴可にするために必要な環境整備・衛生維持などに関わるコストの面・騒音対策など様々な要因があると考えられます。
日本の犬文化の特徴④. 動物愛護や法整備は発展途上
近年日本でも「動物愛護」の意識や、法整備が進んできている印象です。
直近の法改正だと、販売される犬猫へのマイクロチップ装着・情報登録の義務化 、そしてブリーダーに対する飼養環境や繁殖回数に関する数値基準の設定などが挙げられます。
しかし、未だにペットの殺処分が行われていたり、捨て犬問題・悪質なブリーダーなど動物愛護に関する問題は山積みであり、それらを取り巻く法整備も発展途上と言えると思います。
世界的な動物福祉国家「ドイツ」の犬文化

世界的な動物福祉国家と言われている「ドイツ」の犬文化の特徴と、日本の犬文化との違いを見ていきましょう
◆ドイツの犬文化の特徴◆
- 動物愛護や法整備がかなり進んでいる
- 犬の訓練やしつけが厳格に行われる
- ペット同伴可の場所が多い
- 生体販売はブリーダーか保護施設が一般的
ドイツの犬文化の特徴①. 動物愛護や法整備がかなり進んでいる
日本に対して、ドイツは動物愛護の分野において長い歴史を持っており、関連法規の整備がかなり進んでいます。
初期の法律としてナチス政権下の1933年に生体解剖の禁止や動物屠殺に関する規制を含む、包括的な動物保護法が導入され、現代ドイツの動物福祉に対する強い意識の基盤となっています。
また、ドイツでは「Tierschutzgesetz」と言われる強力な動物愛護法が定められています。
この法律では犬種に適した適切な飼育、住居環境の整備や、運動の必要量、飼い主との交流など、かなり厳格な内容が規定されています。
またドイツでは憲法にも動物保護に関する規定がされており、国家レベルで動物愛護への強い意識がうかがえます。
ドイツの犬文化の特徴②. 犬の訓練やしつけが厳格に行われる
ドイツでは、犬の訓練やしつけをしっかりと行っていると言われています。
多くの飼い主が、愛犬を子犬の頃から訓練教室や訓練プログラムに参加させていると言われています。
この背景として、ドイツでは歴史的に犬を狩猟犬として活躍させていたということなどから「使役動物」として人間と関わってきたという点が大きいと考えられます。
日本では愛犬を訓練教室に通わせたり、訓練プログラムを受けるというのは一般的ではないかと思いますので、この点も非常に興味深いですね◎
ドイツの犬文化の特徴③. ペット同伴可の場所が多い
ドイツでは、ペットと一緒にアクセスできる公共施設や公共交通機関が数多くあります。
日本では考えられないと感じるかもしれませんが、ドイツではバスや電車といった「公共交通機関、カフェ・レストラン・オフィス・大学内など、数多くの公共の施設が犬同伴可能になっています。
この背景には先述の「愛犬の訓練意識」が深く関わっています。
ドイツの犬は非常によく訓練やしつけがされているので、公共の場所であっても犬との出入りが可能になっています◎
ドイツの犬文化の特徴④. 生体販売はブリーダーか保護施設が一般的
ドイツでは日本と違い、ペットショップでの生体販売は一般的ではありません。
ドイツでは基本的に信頼できるブリーダーから犬を購入・譲渡されることが多いと言われています。
またブリーダーは、繁殖に関する知識と能力が求められVDH認定(ブリーダー認定)など厳しい基準も設けられています。
また、ドイツでは「ティアハイム」と呼ばれる動物保護施設がドイツ全土に数多く存在し、多くの動物を保護しています。
そのような保護施設から犬が譲渡されることも割合として多いと言われています。
最後に

世界的な動物福祉国家「ドイツ」の犬文化と日本との違いについて見てきましたが、どうでしたでしょうか?
日本とは違う点が沢山あり、いかにドイツが犬を想っているかお分かりいただけたかと思います。
私たちPALOPAもドイツ発の犬用品ブランドとして、愛犬・飼い主・自然へ優しい商品開発を心がけています。
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