記事: 犬のしつけはいつから?子犬から保護犬までのしつけと成功のコツ

犬のしつけはいつから?子犬から保護犬までのしつけと成功のコツ
「愛犬のしつけは、いつから始めるのが正解?」
「まだ子犬だし、厳しくするのはかわいそう…」
「このまま噛み癖や無駄吠えがひどくなったらどうしよう」
こうした不安を感じるのは、愛犬のことを真剣に考えている証拠です。
誤解されがちですが、しつけは愛犬を縛るものではありません。しつけは人間社会で愛犬が安全に、そして幸せに暮らしていくための教育やマナー教育です。愛犬を迎える前からしつけを学ぶことが理想的ですが、しつけに遅すぎるということはなく、何歳からでも始めることができます。
本記事では、犬のしつけを始める最適なタイミングと、成長段階に合わせた具体的なトレーニング内容を分かりやすく解説します。

post by
吉田 未夢
岡山理科大学卒業後、ドッグスクールにて犬の訓練士(ドッグトレーナー)として活動。犬の行動と心理を深く理解し、問題行動の改善やしつけ指導を通じて、飼い主と愛犬がより良い関係を築けるよう努めている。これまでの経験を活かし、犬の一生に寄り添いながら、飼い主が安心して笑顔で過ごせるサポートを行っている。
しつけの開始時期

愛犬のしつけを始めるベストタイミングは、家族に迎えた、その日からです。
「まだ環境に慣れていないから」「赤ちゃん(子犬)だから」と後回しにする必要はありません。なぜなら、しつけとは決して厳しい特訓や芸を仕込むことではないからです。
しつけとは
しつけとは、飼い主さんと愛犬が互いに幸せに共存するためのルールを教えるものです。
具体的には、決まった場所で排泄をする「トイレトレーニング」、ハウス(ケージやクレート)で落ち着いて過ごす習慣、そして「やってはいけないこと」を正しく伝えることなどが挙げられます。
つまり、しつけとは特別な訓練ではなく、日々の暮らしの中にある日常生活そのものにあります。
無意識的に始まるしつけ
実は、愛犬をお家に迎えて共同生活が始まった瞬間から、しつけはすでにスタートしています。
飼い主さんが無意識に行っている「吠えたら構う」「噛んだら手を引っ込める」といった日々の振る舞いを通じて、犬は学習を積み重ねているからです。
だからこそ、最初から「正しい方法」でコミュニケーションをとることが、将来の問題行動を未然に防ぐことにつながります。
子犬のしつけ
しつけは、成長の段階に合わせて、優先すべきことが変化します。
生後2ヶ月頃:社会化期

生後2ヶ月頃は、「社会化期」にあたります。この時期は「教え込む」ことよりも、新しい環境に「慣れさせる」ことを最優先に考えましょう。
この時期は、それまでぼんやりとしていた視力が発達して周囲が鮮明に見えるようになり、聴覚や嗅覚などの諸感覚も一気に鋭くなります。
・警戒心よりも「好奇心」が上回るチャンス
感覚の発達によって外界のさまざまな情報を取り込めるようになると、好奇心が非常に高まります。
多くの人、音、環境などを経験させ、「怖くない」と学習することで、成長後の恐怖心や、それに伴う噛みつき・無駄吠えなどの問題行動を未然に防ぐことができます。歯磨きや爪切りなどのお世話もこの時期から始めましょう。
・「無理強い」をせず安心感を与える
無理やり慣れさせるのは禁物です。一度怖い思いをすると、かえって強いトラウマを植え付けてしまう恐れがあります。
愛犬のペースを最優先にし、怖がっているときは優しく声をかけて安心させてあげましょう。焦らず少しずつ「外の世界は楽しい」と伝えていくことが、しつけを成功させる秘訣です。
生後3〜6ヶ月:学習期

ただ周囲を探索するだけでなく、目的を持って行動し始める時期です。言葉の理解が進むため、飼い主さんの指示を聞き分ける能力や飼い主さんに対する意識がぐんぐんと向上します。
・基本コマンドで「落ち着き」を養う
「スワレ」や「マテ」などの基本コマンドを教えましょう。言葉を理解し、指示を聞けるようになると、どんな環境でも落ち着いて行動できるようになります。今のうちにコミュニケーションの基礎を築いておくことが、将来の安心につながります。
・「甘噛み」のルールを教える
この時期は歯の生え変わりで口の中がむず痒く、何でも噛んでしまいがちです。一方で「ダメなこと」も正しく理解できる知能が備わっています。噛んでもいいおもちゃを与えて欲求を満たしつつ、「人の手や足は噛んではいけない」というルールを教えていきましょう。
生後6ヶ月以降:反抗期・若犬期

個体差はありますが、この時期は自我が強く芽生え、これまでできていた指示をあえて無視するような「反抗期」を迎えることがあります。
心身ともに大人へと近づき、性格が確立されていく大切な時期です。小型犬は1歳前後で成犬になりますが、大型犬は2歳ごろまでが子犬期にあたります。生後6ヶ月以降は犬種の成長スピードに合わせて対応しましょう。
・問題行動への対処
知能がさらに高まるため、より難易度の高い指示も理解できるようになります。もし困った癖や問題行動が目立つ場合は、放置せずにこの時期に改めて「何がいけないのか」を教え、本格的な訓練を行うことが重要です。
「急に指示を全く聞かなくなった」「分離不安(留守番中にパニックになる等)の兆候がある」といった場合は、飼い主さんだけで解決しようとせず、早めにドッグトレーナーなどの専門家に相談しましょう。早い段階でプロのアドバイスを受けることが、愛犬との良好な関係を保つための近道となります。
成犬になってからのしつけ
しつけをしてこなかった成犬だけでなく、保護犬や引退犬などの成犬を家族に迎える場合でも、しつけを始めることは十分に可能です。
成犬ならではの特徴を理解し、焦らずに取り組んでいきましょう。
成犬のしつけの特徴

・習慣化には時間がかかる
成犬はこれまでの長い生活経験から、すでに行動が習慣化されています。そのため、一度身についた癖を書き換え、新しいルールを覚えるのには、子犬に比べると時間がかかる傾向にあります。
すぐに結果を求めず、愛犬のペースに合わせて根気強く見守る姿勢が大切です。
・深い信頼関係を築きやすい
成犬には子犬にはない「落ち着き」があります。飼い主さんの表情や雰囲気、声のトーンを察する力に非常に長けているため、じっくりと腰を据えてコミュニケーションを取ることができます。
この高い察知力を活かすことで、結果として子犬以上に深い信頼関係や強い絆を築きやすいのが、成犬ならではの大きな特徴です。
・性格に合わせてアプローチできる
すでに性格がはっきりと形成されていることも、しつけにおいては大きなメリットとなります。
「怖がり」「活発」「慎重」といったその子の個性が最初から分かっているため、性質に合わせて「どう褒めれば喜ぶか」「何に配慮すべきか」といった最適なアプローチを早い段階で選択できます。その子の心に最も届きやすい方法で向き合えるのが、成犬しつけの強みといえるでしょう。
保護犬や引退犬のしつけ

保護犬や引退犬のしつけにおいて大切なのは、人間側のルールを一方的に押し付けないことです。新しい環境に戸惑っている愛犬にとって、まずは「ここは安全な場所だ」と実感してもらうことが何よりも優先されます。
・行動の背景にある「過去」を理解する
その子が「なぜそのような行動をとるのか」という背景に目を向けてみてください。中には、過去の経験から深いトラウマを抱えている子もいます。
背景を無視して無理に行動を変えようとすれば、せっかく築き始めた関係性が崩れてしまいかねません。無理にしつけを急ぐのではなく、ありのままの姿を丸ごと受け入れ、まずは信頼関係を築くことから始めましょう。
・しつけの土台を築く
しつけを行う上で、最も重要な基盤となるのはテクニックではなく「信頼関係」です。
「この人は自分を傷つけない」「この人のそばは安心だ」という信頼が芽生えて初めて、犬は新しいルールを受け入れる準備が整います。複雑な背景を持つ子にはその子のペースを理解し、寄り添ってあげることが、幸せな共生に導きます。
しつけの目標は「お互いが幸せに暮らせること」

しつけの最終目標は、飼い主さんと愛犬が幸せに共存することです。必ずしも「犬の行動を変えること」だけが正解ではありません。
しつけとは、犬にすべてを強いるものではなく、飼い主さんも含めて「双方が快適に共存できる形」を見つけることです。肩の力を抜いて、愛犬と笑顔で過ごせる着地点を探していきましょう。
・飼い主さんの生活を工夫する
犬に新しいルールを強いるより、人間側が環境を整える(家具の配置を変える、動線を分けるなど)ほうが、スムーズに解決できる場合もあります。
無理に行動を変えようとするのではなく、その子の特性を理解し、人間側が柔軟に歩み寄ってみてください。住環境を整える工夫は、犬の行動を正すよりも容易で、お互いのストレスを減らす近道となります。
・しつけの優先順位をつける
すべての行動に対して完璧を求める必要はありません。まずは優先順位をつけましょう。
噛みつきや激しい無駄吠えなど、周囲に迷惑がかかる可能性のある行動は、専門家の力を借りて改善を目指す必要があります。しかし、それ以外の些細な癖については「個性として認めて見守る」のも立派な選択肢です。暮らしを少し工夫して解決できるなら、完璧を求めすぎず、愛犬と笑顔で過ごせる心のゆとりを大切にしてください。
シニア期のしつけの注意点

シニア期に入ってからのしつけや問題行動の改善には、若い頃とは異なる配慮が必要です。以下の2つのポイントに注意しましょう。
病気の可能性
今まで問題なくできていたのに、「夜中に吠え続ける」「トイレを失敗するようになった」といった行動が見られる場合、それはわがままではなく認知症(認知機能不全症候群)が原因かもしれません。
加齢による脳の機能低下や、体の痛み・不快感からくる行動の変化は、通常のしつけや訓練では解決できません。今までと違う様子を感じたら、まずはかかりつけの獣医師さんに相談しましょう。
健康状態に配慮
認知症でなくても、シニア犬にとって新しいルールを覚え直すのは心身ともに大きな負担となります。若い頃に比べて学習に時間がかかるだけでなく、無理なしつけや訓練が強いストレスとなり、健康状態を悪化させる恐れもあります。
特に持病がある場合は自己判断で進めず、獣医師さんとドッグトレーナーの両専門家に相談した上で、愛犬のペースに合わせた穏やかな生活環境の改善を優先してください。
愛犬とのしつけをサポートするおすすめアイテム
しつけにおいて最も重要なのは、良い行動の「直後」にご褒美をあげるスピードです。PALOPA(パロパ)のショルダーバッグは、おやつを即座に取り出せる収納設計により、ベストタイミングで褒めることを可能にします。このスピード感が、しつけの効率を劇的に高めてくれます。
また、毎回同じバッグでトレーニングを行うことで、愛犬の中に「今からしつけの時間だ」というスイッチが入ります。道具を味方にすることで、愛犬の集中力を引き出し、落ち着いて取り組むきっかけを作ることができるのです。
Karl:取り出しやすい収納つきショルダーバッグ

「Karl」は、散歩やドッグスクールに最適な犬のお散歩ショルダーバッグです。
おやつをあげる「ベストタイミング」を逃さないよう、メインの収納部とは別におやつ専用のポケットを作っています。
中身が混ざらず、必要な時にすっと取り出せるのが魅力です。ポケットの開け口はマグネット式になっているので、片手でパカッと開けてすぐにおやつをあげることができます。
また、バッグの内側には撥水加工を施しており、湿気を防いでおやつを乾燥したまま安心して保管できるのも嬉しいポイント。汚れもサッと拭き取るだけで綺麗になる素材なので、毎日のお手入れも驚くほど簡単です。
Boudi:3WAY仕様とスタイリッシュなデザイン性

「Boudi」は、水のボトルとおやつを一つにまとめて持ち運べる多機能ショルダーバッグです 。
アルミ製カラビナと調節できるストラップ付きで、ベルトに付けたり、肩にかけたり、腰に巻いたりと3通りの使い方が可能です。
しつけや訓練に便利なトリーツバッグとしての機能はもちろん、何より大切にしたのは、普段のファッションにも馴染むスタイリッシュな見た目です。いかにも「訓練用」というデザインではないので、お散歩やお出かけ、カフェなど、どんなシーンでもおしゃれに活用できます。
SNSレビュー
袋やスマホペットボトルも
入れられて防水なのが👍
家族みんなでお散歩の時使ってます!
※一部抜粋
※こちらはタイアップ投稿です
まとめ
愛犬のしつけは、家族に迎えたその日から始まる「幸せに暮らすためのルール作り」です。子犬期には社会性を育み、成犬には性格に合わせた信頼関係を築くことで、何歳からでも絆を深めることができます。
しつけの最終的なゴールは、すべてを完璧に仕込むことではなく、飼い主さんと愛犬の双方が笑顔で心地よく暮らせる「着地点」を見つけることにあります。
ぜひ、PALOPAのアイテムも活用しながら、飼い主さんにとっても愛犬にとっても良いしつけができるようにしていただければと思います。
